OEM
15歳以上の人口の割合で考えると約6割
靴関連の仕事に携わる方や、医療従事者、トレーニングのお手伝いをするトレーナーの方などなら尚更この事をご存知でしょう。
私たちは、こうしたお考えをお持ちであるにも関わらず、実際に商品化するに当たって開発から製造までどのように進めて良いのかわからないという方々に、
OEM(インソールの厳格な仕様書や設計データ作り)でのお手伝いをさせていただいております。
「自分の思い描くアイデアを形にし、海外で低価格で商品をOEM製造して、日本で販売すれば、大きな利益が期待できる」とお考えの方も多いことでしょう。
こうした考えは、たしかに間違ってはいませんが、正しいともいえません。たとえば、私たちが取り扱うインソールに関していうと、すでに海外で市販されている商品を輸入すること自体、さほど難しいものではありません。
ところが、まったく新しく企画した商品を海外でOEM生産し、日本で販売することの難しさは想像以上のものがあります。
工場の選定はもちろんのこと、皆さんが作りたいと考えるOEM商品の仕様を、言葉も異なる外国の工場に正確に伝え、想像していたものを形にし、商品化することがいかに難しいことかは、実際に取引をしてみれば、簡単に理解できるはずです。実際に、私たちも多くの苦い経験をしてきました。
海外(たとえば中国)の工場では、私はこのように感じたことは一度もありません。これは、中国の工場に、経験豊富な職人がいないということではありません。
工場の担当者と話をしてわかったのは、欧米企業の場合、厳格な仕様書やCADデータなどの設計図面を事前に用意し、曖昧で誤解を招くような事態に陥ることがほとんどないため、工場担当者としては、相手の意を汲んで作業をすすめることがないというのです。
梱包の仕方や、発送方法に至るまで、「適当」ということはありません。仮に商品や輸送方法に不具合があったとしても、事前に指定しておかなかったのであれば、
その責任は工場にはないと考えるというのです。一方で日本からの発注は、曖昧な表現のことが少なからず有り、曖昧な表現の場合、
むやみに独自色を出し、「解釈」、「提案」を行うべきではない、というのが中国の一般的な工場のスタンスのようです。
つまり、企画した商品を海外でOEM製造する場合、欧米のように厳格な仕様書や設計データを用意することができるかがカギとなるということです。
私たちが行う仕事がまさに、この部分なのです。
私たち【37インソール】はインソールの販売に従事して、15年以上が経過しました。
当初は、お客様お一人おひとりに合わせてオーダーメイドの中敷きをご提供するのが主な仕事でしたが、
近年では、B to B の取引も増え、既製品のデザイン、モデルづくり、海外生産、検品、輸入などの業務も増えています。
この15年以上のノウハウを活かして、新たなOEMインソールがお客様にご満足いただく為に、
わたしたちは欧米のような厳格な仕様書や設計データ用意のお手伝いをさせていただきます。
OEMインソール商品についてお気軽にご相談ください。
OEM企画商品を製品化するまでに行う作業は案件ごとに異なりますが、代表的なものの企画段階から製造・納品に至るまでをわかりやすくご説明いたします。
目的、用途、機能、形状、素材、販売目標数、価格設定など、新しく開発したい商品に関してできる限り詳しくお伺いします。これまでの経験から、まずはご希望の企画内容が実現可能なものかどうかをご説明たします。例えば、発注数に関していうと、海外で生産する場合、現地の生産コスト以外にも、出荷時の検品費用、船便や航空便などの送料、通関料、国内送料などトータルコストを考えると、経済的なメリットが出てくる数量というものがありますので、大まかにわかりやすくご説明します。
企画内容から考えて、大まかに使用素材や構造のご提案を行います。
何種類の素材を使用するのか、プラスチックパーツは使用するのか、硬度の異なるクッション材を使用するのか、どのようなトップカバーを使用するのか、といったOEM企画商品の完成イメージをもとにご提案を行います。
弊社からのご提案を踏まえ、形状を確認していただくための形状サンプルを作製いたします。形状サンプルに関しましては、使用するには強度は不十分ですが、立体形状のサンプルを見ることでイメージが湧きやすくなります。ここで、イメージしていたものと異なる場合は、もちろん修正し、再度ご確認いただくこととなります。こちらのサンプルは、弊社工房にて作製いたします。通常は、片足のみの作製です。世界に一つだけのサンプルとなります。
ご確認いただいた形状サンプルをスキャニングし、3次元データを作製します。木型サンプルと呼んでいますが、実際にはケミカルウッドなどの材料を削り出し、金型を作製する前に再度、OEM商品化される形状に最も近い木型サンプルを作製し、ご確認いただきます。
使用するパーツ数に応じて金型の作製数が変わります。試作金型は、量産金型とは異なり、加工がしやすい柔らかめの金属を使用するのが一般的で、耐久性はさほど考えられていません。両足の試作金型を作れば、ひとまず、本番に近いOEM商品をご確認いただくことができます。使用材料や材料硬度を確認するのに適しています。
色や素材の変更、最終調整をさせていただき、最終決定版を制作させていただきます。
発注数、サイズ展開、納期などにより、必要金型数は変わります。
実際の商品を製造する前に、商品の使用や発送方法に至るまで、事細かに決定しなくてはなりません。受け入れ可能な商品はこの時点で決定しておかなければならず、日本に届いてから、指摘しても対応してもらえません。
それぞれどの程度の時間が必要か、費用はどのくらいかかるか、まったく分からないと思います。また、OEM企画段階から、商品の製造元、輸入元、販売元という表現方法の違いもきちんと把握しておかなければなりません。一般に世間で「よい商品」として認識され、流通しているものは、製造コストが、ある程度決まっています。原価を低く抑え、販売価格の高いものも中にはありますが、想像できないほど大きなロットで発注するなどのコストダウンの方法を持っていたり、商品自体とは別に、何らかの付加価値が備わっていたりするのが普通です。理由もないのに原価が低いというのは、その販売価格に見合っていないと言わざるをえません。